現在、世の中には様々なベンチャー・スタートアップ企業が存在しておりその中に入って仕事をしたいと考えている人も多いと思います。
しかし、入社したことがないとどんなメリットや注意点があるのかわかりづらいですよね。
本記事では、ベンチャー・スタートアップ転職のメリットや注意点、懸念を払しょくする方法などを網羅的にまとめました。
安易にベンチャー・スタートアップ転職するのではなくメリット・注意点などを把握したうえであなたにとって良い選択肢なのかを考えましょう!
本記事は下記のような人におすすめです。
ベンチャー・スタートアップ企業とは?
ベンチャー・スタートアップ企業とよく言われますがこれらに違いはあるのでしょうか?
ベンチャーとスタートアップの明確な定義がなさそうなのですが下記のようなニュアンスで使われることが多いようです。
ベンチャー | 設立が間もない企業、スモールビジネスを展開する企業、 単に社員数が少ない企業などの特徴を持つ企業が当てはまります |
スタート アップ | スタートアップという言葉は、シリコンバレーで使われ始めた英語。 イノベーションを起して短期間のうちに圧倒的な成長率で事業を展開する企業 |
大きな括りでベンチャーがあり、その中で既存の枠組みから外れたイノベーションを作ろうとしている新興企業がスタートアップということですね
ベンチャー・スタートアップに転職するメリット
経験の幅を広げられる可能性がある
大手企業やメガベンチャーはすでに業務が細分化されており特定の領域を担当することが多いです。
しかし、100名以下のベンチャーではまだまだ組織が整備されておらず本来の担当ではないところを幅広く担当するケースが多いです。
ベンチャーの中では本来スペシャリストを置きたい分野を近しい専門性を持つ方ややる気のある方が実施していることもあります。
例えばWEBマーケティングの世界で言うとWEB広告運用の専門性がある人がSEO領域やSNSマーケも担当するイメージです
これを良いととらえるかどうかは人次第になります。
特定の小さい分野だけではなく、上記の例でいうとWEBマーケティング全体を見ていく責任者になりたい人にはよいキャリアパスになります。
立ち上がったばかりのプロダクトで成長を見届けられる
メガベンチャーに入っても当然小さなところのマイナーチェンジなどが行われていますが、すでに大きくなったプロダクトで数百人が関わっているとあなたの仕事貢献度が小さく感じてしまいます。
その点50名程の規模の組織であればあなたの実施したことがダイレクトに事業の売上に変化が起きたりするので大きな変化が分かりやすく事業への貢献の実感がわきやすいです。
事業の初期からグロースし認知度の高い事業へと成長させていくプロセスを経験できるのはベンチャー・スタートアップならではですね
早期に入社することで会社内で一定の地位を築ける可能性がある
まだ組織が出来上がっておらず足りていないことが多いため、必要に応じてあなたがその部署の責任者になるようなことも場合によっては可能。
小さいころから成長を見てきたうえでの経験値をもとに社内で貴重な存在となり中長期的に良いポジションで仕事ができる可能性があります。
ベンチャーには引き抜きの超優秀な方もいるので簡単ではありませんが課題を見つけて素早く動くことでよいポジションを確保できる可能性はあります
ストックオプションを活用して大きな資産を築ける場合も
ベンチャー・スタートアップは倒産のリスクもある一方でリスクのあるタイミングで入ってきた方々に報いるという意味合いも含めてストックオプションが付与される場合があります。
株式を付与されることで上場を達成したときに大きな金額を手に入れられる可能性があります。
誰にでも大きな割合を付与されるわけではないのと必ず上場できるわけではないので期待しすぎは禁物です
(会社によっては)仕事内容も働く環境も自由度が高い
ベンチャー・スタートアップは一人一人の責任や裁量が大きい一方で、フルリモートやフルフレックス、副業OKなど自由度が高いことも多いです。
自由度の高さは仕事のモチベーションにもつながります。
大企業で働いていたけど大企業の旧態依然とした体制や自由度の低さを懸念してベンチャー転職される方もいます。
会社によっては仕事にコミットしてほしいというところで自由度が高くない会社もあるので募集要項を良く確認してから応募してください。
ベンチャー・スタートアップに転職するデメリット・注意点
状況によってはプライベートとの両立が難しい可能性
スタートアップ・ベンチャーによっては一人一人の持つ裁量が大きく担当する領域も広いため激務になり多くの残業時間を有する場合があります。
最近は業務過多にならないように意識して設計されているベンチャー・スタートアップも存在しますが多少の残業時間の多さは覚悟しておく必要があるでしょう。
文化や仕事のスタイルが合わず力不足を感じる可能性
一定の規模の会社であれば目標がある程度決まっていてそれをどう達成するかを考えるのが普通です。
しかし、ベンチャー・スタートアップの場合は目標設定も場合によっては自分で行ったり新しい課題を特定して新たな目標を設定する場面も出てきます。
仕事のやり方としても大手には当たり前にあった環境が揃っておらず自分で調べて行ったり、社内のだれが詳しそうかを探し回ったりする場面もあるかもしれません。
収入が一時的に下がる可能性
スタートアップ・ベンチャーの資金調達度合いや資金計画、事業のフェーズによっては現職の収入を維持できない場合があります。
特に家庭のある方は収入減の場合はよく家庭内で話し合っておかないとトラブルの元になります。
収入を多少下げてでも経験を得ることややりがいなどを求めたいのか覚悟を求められる場面もあります
事務的な細かい作業もすべて自分でやる必要がある
大手企業であれば業務フローが整っていて簡素化されていたり、事務作業をやってくれる派遣・パートの方がいたりして細かい作業は誰かに任せていたかもしれません。
しかし、ベンチャー・スタートアップは華やかな印象がある方もいるかもしれませんが、そんなことも自分でやるのというような細かい作業が発生する可能性があります。
華やかそうなイメージばかり先行しているとイメージとギャップが生まれるかもしれません
倒産・撤退のリスク
大手だから倒産しなかったり事業撤退しなかったりというわけではありませんが、創業間もない会社や事業がまだ軌道になっていない会社などは倒産や撤退のリスクが付きまといます。
事業の成長性やキャッシュフローがどうなっているかは見ておきたいですね。
倒産・撤退したとしても路頭に迷わないスキルセットやしばらく給与がなくても大丈夫な状態にするなどのリスクヘッジが必要にあります。
責任が求められる
良し悪しあると思いますが、ベンチャー・スタートアップでは対象領域の担当者があなたしかいない場面もあり複数人で担当できる大手とは異なる責任や裁量が与えられる場合があります。
あなた自身が精神的に強い方なのか、自主的に判断して考えていきたいタイプなのかを考えておく必要があります。
責任の重さを自由にできると考えるのか、負担に感じるかによってスタートアップやベンチャーに向き不向きかが異なります。
ベンチャー・スタートアップ転職での懸念を払しょくする方法
①若いうちにチャレンジする
②一定の貯蓄や投資での配当金など金融資産を一定築いておく
③副業での収入を得ておく
④どんなスキル・経験を得て次にどう活かしていくのかを考えておく
若いうちにチャレンジする
年齢を重ねるにつれてプライベートでも様々な責任が出てきたり、特定のスキルセットが求められたりします。
若いうちの方がその後のリカバリが効きやすいので一度チャレンジしてみたいと考えている方は若いうちにチャレンジする方が良いかもしれません。
一定の貯蓄や投資での配当金など金融資産を一定築いておく
一定の金融資産があればスタートアップやベンチャーへの転職への心理的負担も多少軽減されます。
例えば僕の場合だと配当金が月に2万円以上あるので多少の収入ダウンであれば気になりません。
1年くらい無職でも余裕で生活できるくらいの金融資産があると身動きが取りやすいです。
副業での収入を得ておく
副業で収入があることは精神の安定につながります。
副業で月5万円でもあるとその分貯蓄や投資に回せたり、普段の生活にも使えたりするので心に余裕ができます。。
スタートアップ・ベンチャーで得た経験やスキル、知識を使って副業をさらにグロースできる可能性もあります
どんなスキル・経験を得て次にどう活かしていくのかを考えておく
ベンチャー・スタートアップで得た経験を活かしてその後のステップを考えておくと急な事業変更や倒産・撤退リスクにも耐えられます。
転職でなくても起業や副業、社内でのステップアップ等を考え、どう市場価値を上げたいのかを想定しておくと突発的な事に対応しやすいです
転職するベンチャー・スタートアップを探す方法
①スタートアップ関連のニュースや情報サイトを確認する
②SNSを活用する
③スカウト型転職サービスを活用する
④大手転職サイト・エージェントを活用する
スタートアップ関連のニュースや情報サイトを確認する
ニュースやスタートアップ関連のサイトで情報収集すると様々なベンチャー企業を把握することができます。
例えば下記2つのサイトを活用すると日本のスタートアップ・ベンチャー企業の情報を収集しやすいので参考にしてみてください。
サービス名 | 概要・調べ方 |
---|---|
PRTIMES | プレスリリース・ニュースリリース配信サービス。 「ベンチャー 資金調達」などと検索すると 様々なベンチャー企業の資金調達情報が出てきます。 |
STARTUP DB | スタートアップ情報を集約したプラットフォーム。 タグなどでどの領域のスタートアップなのかを索引可能 |
様々な企業情報を知れる一方で対象企業が求人を出しているかどうかは各企業の採用ページを確認する必要があります。
SNSを活用する
スタートアップ・ベンチャー企業はSNS採用にも力を入れている企業が多いです。
SNS転職は企業側の素の一面などを知りやすい一方でいつどのタイミングで出会えるかわからないこともあります。
X(旧Twitter)やWantedlyのようなサービスで転職事例が多いので活用してみてください。
スカウト型転職サービスを活用する
スカウト型転職サービスを活用して採用しているスタートアップやベンチャーも多いです。
僕も実際に登録していますがスタートアップやベンチャーが多いのは下記4つです。
マイナビスカウティングについてはエージェント経由でベンチャーを紹介されることが多いですね。
サービス名 | おすすめポイント・使い方 |
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ビズリーチ | 高い年収やキャリアアップを積極的にしていきたい 社会人3年目以降の方におすすめ。有料版ではなく、 無料版でプラチナスカウトのみにフォーカスして利用していきましょう |
マイナビ ジョブ20’s スカウト | 20代に特化したスカウト型サービスなので、当然スカウトが来るのは 社会人としてポテンシャル・伸びしろのある20代を 積極採用したい企業からのみスカウトが届きます。 |
AMBI | 合格診断などの他サイトにはないサービスがあるので、 気になる求人の合格診断をして可能性がどの程度あるのか把握したい人におすすめ |
マイナビ スカウティング | 高年収のスカウトをもらいたい社会人3年以降の社会人におすすめ。 スカウト機能だけでなく、エージェントを探すといった唯一無二の機能もあり、 あなたにあったエージェントを探しやすいです |
大手転職サイト・エージェントを活用する
最近は大手の転職サイトやエージェントを活用しているベンチャー・スタートアップも増えてきました。
それだけなかなか人が採用できず大量募集できるプラットフォームを活用しているのかもしれません。
代表的な大手転職エージェントをピックアップしました。
検索機能もついているエージェントが多いので実際に検索してみてもよいかもしれません。
サービス名 | 概要 |
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リクルート エージェント | 日本最大規模の転職エージェントで ミドル・ハイクラスはもちろん、 フリーターや第二新卒も利用可能 |
doda | リクルートに次ぐ日本最大級の転職 エージェント。転職サイトとエージェント が一体になったサービス形態が特徴 |
マイナビ エージェント | 総合型転職エージェントの中でも20~30代に特化。 若手の転職に強く第二新卒の転職にも強い |
【まとめ】ベンチャー・スタートアップ転職のメリデメを考慮しつつ後悔しない選択を!
ベンチャー・スタートアップ転職は様々なメリットがあり仕事のやりがいやあなた自身の仕事のビジネスへの影響を知れる一方で、様々なデメリット・注意点も存在します。
メリットとしては下記ポイントで紹介させてもらいました。
また、デメリット・注意点としては下記ポイントで紹介しました。
あなた自身が下記デメリット・注意点を克服できたり、デメリット・注意点を上回るメリットを感じるのか考えてみてください。
あなた自身が中長期的にどのようなことにチャレンジしたいのか何を成し遂げたいのかを考えて選択しましょう!
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