広告代理店から事業会社のマーケティング職へ転職したい人は多いと思いますが、具体的にどのような違いがあるか把握できていますか?
なんとなく憧れで事業会社へ転職したいという人が多くいますが、事業会社へ転職して後悔している人や代理店へ戻ってくる人なんかも見かけます。
この記事では、広告代理店から事業会社のWEBマーケ職へ転職した僕が大きく違うなと感じるポイントなどをまとめました!
この記事は下記のような人におすすめです。
広告代理店(専業・総合)と事業会社の違い【代理店から事業会社へ転職した僕が解説】
役割の違い
広告代理店は広告を中心とした課題解決のアイディアを提供するのが主な仕事になります。
たしかに実行部分も担いますが、実行するか否かのGOサインを出しているのは事業会社側です。
広告代理店が良かれと思って勝手な行動をしては補填などになりかねません。
広告代理店はアイディアを提供することがメイン。
事業会社は集客をする際に別に広告かどうかを気にしていません。
事業会社は、SEOで検索順位を上げる施策やSNS運用などでもよく、広告を使わずに目標達成ができるならそうしたいと考えています。
予算アロケーションの考え方の違い
広告代理店は広告予算の最大化、最適化を行うのが基本です。
それが広告代理店にとっての売上の最大化につながりますし、それぞれの会社が広告収益の最大化を目標にしているからです。
広告主の事業にどれだけ貢献できたか=広告予算をどれだけ増やせたか
が重要になっていてこれが必ずしもイコールになっていない場合もあると思います。
事業会社はマーケティング予算の最適化という視点を持たないといけないので広告以外もフラットに見て判断しています。
社内で様々な施策が走りますし、事業の中で何を優先すべきかという観点でも予算配分が変わってきたりします。
代理店は与えられた予算、または提案してOKをもらった予算の中から配分を考えていますが、事業会社はマーケティング予算全体から広告代理店にいくら任せるかを考えているのでミクロとマクロの違いがあります。
予算に対する考え方の違い
広告代理店は広告主の広告出稿量最大化してもらうためにどうするかを考えています。
事業会社は1円でもマーケティング予算を削って最大の成果を出すにはどうすればよいかを常に考えています。
できるだけ予算を削りたい事業会社とできればお金を出してほしいネット広告代理店で考え方が異なります。
課題解決アプローチの違い
広告代理店は、主に広告を活用してどのように企業の課題を解決していくかというのが考えの基本です。
しかし、事業会社は課題解決にあった最適なアプローチは何かを広い視点で考えます。
課題解決のアプローチが異なり、中には無理に広告での解決を論理だてて提案しているケースもあるかもしれません。
事業拡大にとってどのような施策が最善なのかをアプローチできる武器の種類や考えている幅が異なります。
仕事へのアプローチの違い
広告代理店の仕事は基本的にはクライアントが話してきた課題を解決する仕事です。
事業会社は商品・サービスなどの課題を発見し解決に向けて自発的に動き周囲を巻き込みながら仕事をしていくことが求められます。
もちろん、インターネット広告代理店も想定される課題を洗い出して提案をします。
インターネット広告代理店は事業側程、プロダクトで起きている数字を把握できているわけではないので課題の設定がそもそも間違っている、または事業側とは異なっている可能性があります。
優先順位・スケジュール建ての違い
広告代理店は事業会社の要望や彼らが建てた優先順位を考慮してスケジュールを決めることが多いです。
主導権はいつも事業会社側にあります。
事業会社は自分たちでどの施策を優先すべきかを自分たちで考えて期限を切り、代理店をうまく動かしていくことが求められます。
専門家の量の違い
会社の規模にもよりますが、事業会社は広告やマーケティングのノウハウが蓄積できていなかったり、マーケティング組織の体制が整っていない可能性があります。
もしかすると、広告関連の知識はあなたしか持ち合わせていないという状態もありえるかもしれません。
広告代理店には関連部署に聞けば社内で解決できたかもしれないですが、事業会社側ではあなた自身で調べたり代理店を使ったりしながら自分でディレクションを取って解決していくことが求められる可能性もあります。
事業会社では、わからないことであったとしても、社内に他に詳しい人がいなかったとしても、自分で要素を分解し、何が最善なのかを広告代理店よりも広い範囲で考えて決断し取り組んでいくことが求められます。
事業会社への転職で得られるメリット
ここまで広告代理店と事業会社の違いについてまとめてきましたが、ここからは事業会社で得られるメリットについてまとめます。
違いについて知ってちょっと不安になったり自分では難しいかもと思った方もいるかもしれませんが、事業会社ならではの面白さや視点を得られることもあります。
広告にとらわれないマーケティング施策を自分次第で実行できる
広告を中心とした施策しかできずもどかしい思いをした広告代理店勤務の方も多いのではないでしょうか。
事業会社側にいけば、マーケティング施策全般から見て何が最適なのかを判断できるようになります。
もちろん、ポジションにもよりますがどの施策が一番良いのかを常に視点として持つようになります。
事業成長という視点で商品・サービスを見ることができる
広告代理店は広告予算を最大化するためにはクライアントの事業成長に貢献しなければならないという考え方になっていると思います。
しかし、事業会社側は
・事業成長を実現するために今何に注力すべきなのか
・どんな施策を網羅的に実行すべきなのか
を考えることができ、代理店とは異なる視点を持って仕事ができます。
より顧客に近いところでマーケティング活動ができる
広告代理店は特定の商品・サービスを利用している顧客からは少し離れたところにいます。
しかし、事業会社側であれば顧客にインタビューをしたり営業活動を通して顧客と直接つながることができます。
実際に商品・プロダクトを購入したユーザーへのヒアリングは気づかされることも多く、そこからマーケティングメッセージについて工夫することもあります。
より顧客のことを把握しながら、一つのプロダクトに集中してマーケティング活動ができるのも事業会社の魅力です。
広告代理店から事業会社への転職を成功させるために現職でできること
広告代理店から事業会社へ転職するのはかんたんなことではありません。
広告代理店と事業会社には大きな違いがありますし、マーケティング職はかなり人気も高いので倍率も相当なものです。
実際職務経歴書を通過するのはエージェントに聞くとよくて3割くらいで1割くらいしか受からないことも多いのだそうです。
広告代理店から事業会社のマーケティング職に転職したいなら職務経歴書にしっかりと書けるような行動を起こし、経験を積むことが重要です。
この転職を成功させるためには下記のような行動が重要だと思います。
・事業成長を意識してクライアントとのコミュニケーションや施策を準備する
・クライアントにとって本当にKPIや広告予算のスケジュールは正しいのかを考える
・インターネット広告周辺スキルで学べることはできる限り学んでおく
・事業会社で必要になりそうな知識を勉強する
・社内での課題を発見し自ら周囲を巻き込んで解決していく
・インターネット広告代理店事業としてどう発展していくべきかを考えて行動する
・クライアントのサービスをできるだけ触って課題や解決すべきポイントをディスカッションしてみる
こちらについては別記事でも書いているのでよければこちらも読んでみてください。
広告代理店から事業会社への転職はエージェントに相談してみよう
広告代理店から事業会社へ転職したいと考えたら、まずは現状把握をするのが重要です。
広告代理店での現在までの経験やスキルががどの程度事業会社に活きそうか、現時点でどのような会社に応募できそうかを転職エージェントに聞いてみましょう。
現状を把握することでこれからどうすべきか、本当に事業会社へ転職すべきなのか、するとすればいつにするのかなど考えが具体的にまとまってくると思います。
広告代理店から事業会社への転職は活かせる知識やスキルもありますが、今までやってこなかったことにも対応していくことが求められます。
書類選考の通過率は1割ともいわれるのでたくさん落ちることもあるかもしれませんが、根気強く内定を勝ち取りましょう。
広告代理店から事業会社側に行くにはかきのようなエージェントがおすすめです。
エージェント名 | おすすめポイント |
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別記事で広告業界や広告関連の職種に転職するのにおすすめな転職エージェントを紹介しているので良ければこちらを参考にしてみてください。
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