web広告運用に向いてる人とは?【向き不向きの判断方法も解説】

web広告運用に向いてる人とは?【向き不向きの判断方法も解説】

※本記事には一部PRを含みます

WEB広告運用は平均年収も一定高くテレワークや独立なども目指せる職種になっていてなりたい人も多くいます。

この記事では、私自身WEB広告運用者として仕事をしてきた経験から、

・WEB広告運用に向いている人はどんな人なのか?
・適性を判断するためにどのような方法を取ればよいのか?
・WEB広告運用者になるためにどうすればよいのか?

などをまとめました。

本記事は下記のような人におすすめです。

・WEB広告運用の仕事に就きたいが仕事の向き不向きの判断がつかない人
・WEB広告運用者になるためにどのようなステップを踏めばよいかわからない人

目次

WEB広告運用に向いている人の特徴

WEB広告運用に向いている人の特徴

数字に抵抗がなく変化に対して疑問を持てる人

ネット広告運用の仕事では毎日のように数字の羅列を見ます。

ネット広告には数字を見るための様々な指標がありそれぞれを見ていくことになり、例えば下記のような指標があります。

IMPImpressionの略称。広告の表示回数のこと
CTRClick through rateの略称。広告が表示された回数のうちクリックされた割合のこと
CPCCOST PER Clickの略称。1クリックにかかった費用のこと
CVConversionの略称。設定したKPIによって異なるが、
商品・サービスが購入/申し込みされた回数/資料請求数/メルマガ登録数/サービス利用予約数
などサービスの利益につながる指標がおかれることが多い
CVRConversion rateの略称、コンバージョン数をクリック数で割ったもの
CPACOST PER ACTION(またはAcquisition)の略称で1CVあたりにかかった費用のこと
COST広告配信にかかった費用のこと
各指標の意味

こういった指標が広告配信しているメディア別でこんな感じのデータが出てきます。

WEB広告のレポート例

上記はかなりサマライズされたものになっていて、

メディア別の数値:日別/週別/先月対比
メディア内で配信しているクリエイティブ:日別/週別/先月対比
設定しているターゲティング/キャンペーン別:日別/週別/先月対比

などでさらに細かい粒度で見ていくことになります。

こういったデータを見ながら

・設定したKPI(CV数/CPA単価)にあっているか
・先月対比/先週対比などで見てどのような変化があるか
・特定メディアの予算を他メディアに移した場合さらに全体のCV合計数を増やすことができるか
・メディア内部で配信されているクリエイティブ毎のパフォーマンスはどうなっていて改善する余地はあるか

というような様々な視点で分析していき設定したKPIを達成するためにどうすればよいのかを考えていくことになります。

最初は大変でもだんだん見慣れてきます。

大きな全体像から見て徐々に細かいところにブレークダウンして確認し、どのような対策をするのかを常に考えていきます

最新情報を常に収集して勉強を続けられる人

先ほどのレポートにGoogle/Yahoo/Meta/X(Twitter)の記載がありましたがこれらはWEB広告配信でよく利用されるメディアです。

これらそれぞれが新しい機能を開発したり新しい利用の制限などをかけたりしてアップデートが行われます。

WEB広告の法律改正などもありこれによって対応が求められる場面もありそれらの情報収集を常に行う必要があります。

こういった情報をまとめてくれているメディアなどもあるのでそこまで情報収集が難しいということはありません。

その情報を得たことによって実際の広告配信にどのように影響が出るのか、どう活用していくのかを常に考えていく必要があります。

様々な人の視点に立って物事を考えられる人

あなたが広告配信をする商品・サービスは必ずしもあなたが毎日使っているものではないかもしれません。

例えば、健康食品の広告を頼まれたとしてあなたが全く健康食品に興味がなかったとしましょう。

興味がなかったとしても、健康食品を買う人の立場に立ってどういう悩みがあってどんなことを訴求し知ってくれたら購入をしてくれるのかを考える必要があります。

また、あなたが普段購入している商品・サービスだったとしても、他の人はあなたとは違った視点でメリットを感じて商品・サービスを購入しているかもしれません。

ネットフリックスやHuluなどに代表されるVODサービスを契約している場合を考えてみましょう。

そこに挙げられているアニメ中心に見たい人もいればオリジナル作品が気に入っている人もいるかもしれませんし、月額料金や視聴できるデバイスの数などに魅力を感じている人もいるかもしれません。

ひとつの商品・サービスでも様々なユーザーのことを想像しどのような切り口で広告を訴求するのか、多角的な視点が求められます!

物事を順序だてて考えられる人

数値の変化を的確にとらえて次の施策を提案していくには物事を順序だてて考え相手にわかりやすく説明することが求められます。

広告配信をあなたの広告予算で実施しているのであればよいのですが、誰かの予算を預かっている場合、なぜそれをするのかを分かりやすく説明できないといけません。

先ほどのWEB広告レポートの例にもありましたが、CPAの単価が異なっており例えばX(Twitter)を停止してGoogle/Yahoo!にそれぞれ予算を配分したほうがパフォーマンスが良くなるかもしれません。

なぜそのメディアに予算を投じるのか、そのクリエイティブで配信するのかを説明できるように物事を順序立てることが求められます!

メリハリをつけられる人

広告は常に動き続けています。

仕事が平日の場合、土日祝日も動きっぱなしです。

土日にも広告配信がされていてその動きが気になってしまうかもしれません。

また、広告は細かく見ていって改善しようと思えばいくらでも改善する施策を出せるのでどこまでやるのかを自分で考えて判断していく必要があります。

いつまででも考えられるが故に無駄に長く考えていても続けることは難しいです。

自分なりの判断軸をもってどこまでやるべきなのかやオンオフのメリハリをつけられるとストレスなく無理なく仕事を続けられます!

新しい商品やサービスを利用してみるのが好きな人

新しい商品・サービスに関心を持っていろいろ使ってみるような好奇心旺盛なタイプは広告運用に向いています。

広告運用を通して様々な商品・サービスに触れることになります。

それらに関心を持って実際に使ってみたり、なんでこれが売れているんだろうと考えたりすることに面白さを感じる人に向いています。

対象商品・サービスを批判するのではなく成功を信じて向き合える人

先ほども少しふれましたが、今まであなたが使ったことのなかった商品・サービスのプロモーションを実施することもあります。

また、あなた自身がプロモーションする競合商品・サービスを利用していて、プロモーションする商品・サービスの欠点ばかりが見えていることもあるかもしれません。

しかし、そんな状態ではあなたに広告を任せてもうまくいくはずがありません。

その商品・サービスを使っている人がいるということはあなたからは見えていないメリットがあるのかもしれませんし、それがあなたには合わないだけで誰かにとってはよいものに移っている可能性があります。

扱う商品・サービスの成功を信じて分析しどんなユーザーに届けると良いのかを考えるのが楽しいという人は広告運用に向いています!

WEB広告運用の仕事でよくある勘違い

WEB広告運用の仕事でよくある勘違い

クリエイティブで創造的でないと難しい

広告のバナーや動画などデザインが使われる部分があるのでどうしてもクリエイティブで創造的な人でないとこの仕事は難しいと考えている人もいますがこれは誤解です。

絵画のような想像を膨らませたような美的センスとは異なり、デザインはそれぞれ理由があってその構成になっています

例えば、動画であれば最初の1~2秒で関心を持ってもらえないとすぐに読み飛ばされてしまうのでインパクトのある内容を冒頭に入れるのが良いなど構成を考えるにもうまくいく型みたいなものが一定あります。

Googleが提唱しているABCDフレームワークというものが5年以上前からありますがいまだにこれを意識して作られている動画は多いです。

ABCD フレームワークで、2019 年の TrueView アクション広告を分析

「ABCD フレームワーク」は、効果的な広告クリエイティブに求められる要素をまとめたものです。

たとえば、視聴者の関心を引くためには「早い段階でピークがあるストーリー構成」が重要です。また「YouTube の動画の 95% は、音声をオンにした状態で再生されている」ため、音声を有効活用すること、さらには「YouTube のグローバルにおける総再生時間の 70% がモバイル デバイスで行われている」ことから、「明るくしてコントラストを強めにする」「人物の顔や重要なポイントにズームアップする」「大きなテキストで 1 つのメッセージを字幕で表示」「素早いカット割りとペーシング」など、モバイル向けに配慮することが求められています。

ThinkwithGoogle「コンバージョンを促す動画広告に必要な「ABCD フレームワーク」で TrueView アクション広告を分析する

このように制作についての型がありますし、それぞれ考えて作られているものなので、物事を論理だてて考えていく力があればデザインは考えられます。

また、どのような要素を入れればよいかの仮説は世の中に流れている静止画や動画などを参考にすることもできます。

クリエイティブな発想ができなかったとしても、商品・サービスを利用するユーザーの消費行動を分析し、様々なフレームワークを活用したり、競合他社が配信しているバナー・動画を参考にしたりしながら作成できます

数字を扱うので理系的な人が多い

数字を多く使うので数学が得意な人が多そうなイメージがあるかと思いますが、僕の経験値上数学ができなくても大丈夫です。

僕は数学A・Iを普通の高校生がやる半分も実施していないですし、掛け算ができない生徒が多くいる学校出身ですが広告運用を仕事にしてきました

たしかに統計学などができた方が有利に働く場合もありますし僕も数式を使うことがありますが、できないとやれないということはありません。

ネット広告代理店に就職する新卒を見てもエンジニア以外は大体文系卒が多いです。

計算はエクセルがやってくれますし、決まった箇所での計算しかしないので必ずしも理系的に数字に強くなくても大丈夫です!

ITリテラシーが高くないとできない

パソコンでのタイピング作業やエクセルでのかんたんな関数は理解できた方がいいですが、そこまで高度なITリテラシーを身に着けていなくても問題ありません。

基礎的なPC操作やエクセル操作は普段からパソコンに触る習慣を身に着ければできますし、エクセルの操作も毎回異なる使い方をするわけではないので決まったものを使っていくだけで問題ありません。

しい得て言えば、エクセルの関数などを調べてそれを実際に利用できるというような検索して実行する力があると良いと思います!

WEB広告運用の仕事のやりがいやメリット

WEB広告運用の仕事のやりがいは?

比較的年収が高くマネジメントや周辺スキルを身に着けることでさらにUPも

WEB広告運用の平均年収はWEB担当者Forumの調査によると623万円となっており、日本の平均年収の約440万円程からすると比較的高い設定になっています。

WEB広告運用だけでなくマネジメントレイヤーになったり、周辺のスキルを身に着けていくことでさらに高い年収も見えてきます。

参考までにWEB広告運用をしながら得られそうな経験やスキルについて別記事でまとめているので、下記のようなものを学べる機会があれば積極的に取りに行くと年収を高められる可能性があります。

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行動した数字の変化がすぐにわかる

ネット広告はすぐに数字が結果として出てくるので打ち出した施策の効果がどうだったのかが早くわかります。

だからこそスピーディーなやり取りなども求められる大変さがありますが、結果をすぐに知ってPDCAを回せる面白さもあります。

顧客のビジネス成長にダイレクトに貢献できる可能性がある

インターネット広告の配信を行ったことによって、特定商品・サービスの認知が増えたり、売上が拡大したりしてビジネスへの貢献も期待できます。

単純に広告経由の売上を増やすだけでなく様々なところでインパクトをだせます。

例えば、クリエイティブやターゲティングを工夫したことでどんなユーザーが反応してくれるのかなどをフィードバックすることによって広告以外のところでも影響を及ぼすことが可能です。

それによって広告配信費用が増えていけばあなたのスキルの幅も広がって様々なチャンスが生まれますし、顧客からも喜ばれるのでやりがいを感じれるひとつのポイントになります。

パソコンさえあれば場所を選ばずに仕事できる

インターネット広告運用の仕事はパソコンとネット環境さえあればどこでも仕事ができます。

僕も実際在宅で働いていますし、ネット広告代理店でも在宅勤務を導入している会社は多いです。

得たスキルを使って独立して在宅で仕事をしている人もいます。

在宅でも働ける選択肢を持てると家族との時間を充実させたり移動時間を減らすことで副業や趣味に時間を使えたりするようになります!

WEB広告運用に向いているかどうかを判断するための方法

WEB広告運用を仕事にするか否か迷ったらやりたいこと

WEB広告運用に向いている人に書いた項目を満たしているか考える

あくまでこういう人が向ているというだけなので全部満たしている必要はありません。

広告運用の仕事をイメージするような内容も少し書かせてもらいましたが、働くことをイメージしたときにそれを継続できそうなのか考えてみてください。

下記、向いている人として記載して7項目になるので当てはまっているか、当てはまっていなくてもこれからやっていけそうかを考えてみてください。

①数字に抵抗がなく変化に対して疑問を持てる人
②最新情報を常に収集して勉強を続けられる人
③様々な人の視点に立って物事を考えられる人
④物事を順序だてて考えられる人
⑤メリハリをつけられる人
⑥新しい商品やサービスを利用してみるのが好きな人
⑦対象商品・サービスを批判するのではなく成功を信じて向き合える人

WEB広告運用について勉強してみる

どんなことをするのかよくわからないとなかなか決断しづらいですよね。

まずは書籍などを手に取っていったん勉強してみるのも手です。

書籍を読むことで

・どんなことを理解する必要があるのか
・業務中どんな作業や分析を行うのか

などを理解できます。

別記事でインターネット広告の勉強におすすめな本をまとめているので良ければこちらを参考にしてみてください。

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普段見ているSNSで流れてくる広告を見て分析する

普段ネットサーフィンをしているといたるところで広告が出てくると思います。

X(Twitter)やTikTok、Meta(facebook/Instagram)、YouTubeなどを見てみるといろいろ出てきます。

あなたが気になった広告を見て

・なぜこの広告があなたに表示されているのか
・この広告(バナーや動画)を見て商品/サービスに興味を持てたか
・もっと購入したくなるような広告にするにはどんなメッセージにするとよいか

などを考えてみてください。

これを考えるのが面白いなと感じる人は広告運用に向いていると思います!

WEB広告運用の仕事に就く方法

WEB広告運用の仕事に就く方法

未経験求人に応募する

ネット広告運用の求人には未経験歓迎求人もあります。

下記記事で不定期ですが未経験求人を探してリスト化しています。

転職エージェントに相談するとさらに未経験歓迎求人があるかもしれないので探してみてください。

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WEB広告運用スクールに通う

WEB広告運用スクールがあり、スクール修了後に転職支援を行っているところもあります。

様々なWEB広告運用スクールがありますが、転職を意識するなら実践を意識したスクールがおすすめ。

イマカラというWEB広告運用スクールがありますが、こちらはネット広告代理店が運営しているスクールで実践経験豊富で現在も広告運用を仕事にしている方からマンツーマンで指導してもらえるのでおすすめです。

別記事でイマカラの詳細について書いているのでWEB広告運用スクールを検討したい方は合わせて読んでみてください。

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【まとめ】WEB広告運用スキルを軸にあなたのキャリアを広げよう

WEB広告運用スキルを軸にあなたのキャリアを広げよう

WEB広告はWEBマーケティングの分野のひとつ。

WEB広告運用を主軸にしながらWEBマーケティング分野に視野を広げていけば更なる年収UPも望めます。

また、WEB広告運用のスキルがあると様々な業界・企業への転職もしやすくなります。

別記事でインターネット広告代理店からのよくある転職先について書いていて、ネット広告運用者のその後の転職先にどのようなところがあるのかが参考になると思いますので合わせて読んでみてください。

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この記事を書いた人

元ネット広告代理店勤務で現在はとあるサービスのWEBマーケ職。代理店から事業会社への転職経験をもとにブログを書いてます

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