ネット広告代理店で勤務しているけど、その後のキャリアをどうしようと考えたことはありませんか?
僕はインターネット広告代理店で約9年勤務しましたが、現在は転職して事業会社のWEBマーケ職で働いています。
転職する前は本当に今転職すべきなのかやネット広告代理店としてのキャリアをある意味で捨てることになるのでかなり悩みましたが現在は転職して新たな経験を得ることができ本当に良かったと思ってます。
こう書くとあまり良くなかったのかと思われるかもなのでちょっと補足ですが、前職はいい人ばかりでたくさんの経験をさせてもらったので本当に感謝してます。
辞めてからも連絡をくれて気にかけてくれる先輩もいたり人として尊敬できる人がたくさんいました。
話がそれますのでこれくらいにしておきますね。
この記事では、僕の転職経験やネット広告代理店で働いているときに見てきた、インターネット広告代理店からのよくある転職先やその目的などをまとめました。
この記事は下記のような人におすすめです。
インターネット広告代理店からのよくある転職先8選
インターネット広告代理店で約9年働いてきた中で見てきたよくある転職先について8つ紹介。
それぞれのメリットや注意点なども書いてみたので、選択肢の参考にしてみてください。
総合広告代理店
総合代理店はCMのイメージがありますが、最近はデジタル分野がわかる人材を積極的に採用しています。
総合代理店の求人の中でもデジタルマーケティングコンサルタントのような求人も見受けられますし、総合代理店の中で仕事をすることでCMなどの認知領域に携われることも多くなるはずです。
もしかすると、求人を探している中で子会社の求人も見つかるかもしれませんが、総合代理店の子会社だと現在いるインターネット広告代理店と近しい業務内容になることが多いでしょう。
給与も他インターネット広告専業代理店と比べると比較的高めな設定なように感じます。
しかし、現在のインターネット広告代理店とあまり業務内容が変わらない可能性もあるので注意が必要です。
ちなみに別記事でネット広告代理店から総合代理店に行くのはありなのかどうかについて下記記事で書いているのでよければ参考にしてみてください。
インハウス広告運用
インハウス広告運用者になると、現在所属している代理店がどのようになっているかやどの程度の規模の事業会社でのインハウス広告運用になるかによって求められるものが現職とは異なるかもしれません。
代理店の中ではクリエイティブディレクターやデータ分析のスペシャリストがいてその人たちに頼り切っていたかもしれませんが、会社の規模や体制によってはそのあたりのディレクションは自分でやらないといけない場合もあります。
逆に言えば、大手で業務が細分化されているところであれば広告運用が中心となっていて代理店でやっていたことと変わらない、またはもっと小規模な形になってしまって物足りなさを感じるかもしれません。
転職する際は業務範囲や将来的に目指せるポジションなどをよく確認しておくことが重要です。
まずは自分自身の強みである広告運用を軸にして結果を出し、その後業務範囲を広げていけるような会社を探せるとよいですね。
ちなみに別記事でネット広告代理店から事業会社のインハウス広告運用やマーケティング職種になりたい人が、ネット広告代理店で身に着けておくべきスキルや知識についてまとめています。
ゆくゆく事業会社に転職するためにどんな経験を積めばよいかと考えている人は参考にしてみてください。
ちなみに別記事でインハウス広告運用や上記で紹介した総合代理店、広告関連知識を活かした転職をしたい方におすすめなエージェントを別記事で紹介しています。
広告関連知識を活かしてさらにステップアップした転職をしたい方は参考にしてみてください。
インハウスマーケター
多くの人がインターネット広告代理店からインハウスマーケターへの転職を志望しますが、面接を受けてみるとかなりの割合で落ちます。
大手であればあるほど急にインハウスマーケター、マーケティング責任者としてのポジションは厳しく、できてインハウスのデジタルマーケティング責任者の立ち位置になるでしょう。
しかし、事業規模やタイミングなどによってはいきなりマーケターを任せてもらえるような求人もありますのでチャレンジしたい人は辛抱強く頑張ってみましょう。
どうしてもネット広告代理店から転職1歩目からインハウスマーケターを目指すのであれば辛抱強く求人を探してみましょう!ベンチャー系がおすすめです!
個人的には事業会社でも規模の小さいところの広告運用担当かWEBマーケ領域を任せてもらえるところから虎視眈々と社内でマーケティングポジションを狙うとかがおすすめです。
転職を何回かして成功させるパターンですね。
ちなみに転職を何回か繰り返して希望の職種に就く方法については下記本がおすすめなのでよければ読んでみてください。
WEBマーケティング職
インターネット広告運用以外のWEBマーケティング施策を担当する求人もよくみかけます。
例えば、SEOを提供している会社やWEBサイト制作の会社でのサイト改善の仕事やCRMを活用したマーケコンサル的なポジションです。
自分に足りない経験を補うことでその後のキャリアを広げられるかもしれません。
ただ、インターネット広告と近しい領域ではありますが、未経験的な扱いになるかもしれませんのでそこは覚悟が必要です。
転職面接の際は、例えばSEO関連であればリスティングのKW設計の考え方や改善した実績など類似の成果をアピールできれば採用される可能性もあるので経験の棚卸しをしっかりして望みましょう。
ツールベンダー
サイトの分析ツールや計測ツールなどWEBマーケティング関連の様々なツールを少なからず活用することがインターネット広告代理店で働いているとあるはずです。
そういったツール側に行く人も見かけますし、実際ツール側の人の前職を聞くとインターネット広告代理店であることも間違いありません。
ツールを通してコンサルティングをしていく経験や営業経験が得られるのでツールの対応範囲や知名度、どういった業務範囲になっているかによってはマーケティングコンサルタントのような立ち位置で仕事ができるかもしれません。
コンサル
コンサルと一言で言っても経営コンサルや戦略コンサルなど様々あります。
最近は、コンサル会社がデジタルマーケティングコンサルタントを募集していたり、第二新卒扱いでのコンサルタント職種への募集も見かけます。
コンサルの中でも、近いとは必ずしも言えませんがデジタルマーケティングコンサルというような形で募集していて関連性は少しはアピールできそうな仕事もあったりします。
コンサルはインターネット広告代理店からステップアップしてより上流のところでの経験を積みたい人におすすめです!
コンサルは未経験の業界からも転職者を広く受け入れている場合が多いですが、フェルミ推定などに代表されるように他の転職先とは違ってなかなか一筋縄ではいかない場合もあります。
コンサルへ転職する場合は、コンサル特化の転職エージェントを活用して情報収集をしたり、面接対策・職務経歴書のブラッシュアップをしておきましょう。
参考までにコンサル特化の転職エージェントを二つ紹介しておきます。
まずは気軽な相談から可能なのでコンサルが気になっているけど、まずはコンサルで働くメリットや将来性などを確認したい人も相談してみてください。
コンサル業界に特化しているMyVisionというエージェントで当者自身にもコンサル経験者がいるのでコンサル業界のリアルな話を聞きやすいと思います。
MyVisionについては別記事でも詳しく説明しているので良ければこちらも併せて読んでみてください。
もうひとつのエージェント、アクシスコンサルティングは創業20年のコンサルや外資転職を支援しているエージェントです。
広告代理店からコンサル業界へ転職する方法について別記事で書いているのでよければこちらを読んでみてください。
媒体社
Google・Meta・Appleなど各社が独自のプラットフォーム内での広告配信を行っており、その中に広告運用担当者や営業がいます。
外資系や特定の媒体社は年収がインターネット広告代理店と比べて高いことも多いです。
ただ、業務範囲が一気に狭くなり特定の媒体しか売れなくなってしまうので、注力できる反面、物足りなさを感じることもあるかもしれません。
仮に外資にいくのであれば、TOEICテストは最低800点、日常会話くらいは不自由なくできると合格への道も開かれると思います。
しかし、この記事を書いている2023年現在では米国でリストラも決行されているくらいなのでかなり狭き門かもしれません。
いまだに、外資のDSPとかからは求人オファーが僕のところには届いているので、どうしても外資媒体社に入りたい場合はそちらで経験を積むという選択肢もあります。
LinkedInからGAFAMからは来たことないのですが、海外系のDSPなどからはたまに僕にも採用担当者からコンタクトがあるので登録しておいて損はないと思います。
インターネット広告代理店
意外と思われるかもしれませんが、インターネット広告代理店で働いているのに他のインターネット広告代理店に転職する人も良く見かけます。
インターネット広告代理店と一言で言っても
・強みとしている広告メディアや分析/運用ツール
・得意/苦手な領域、または攻めている領域(ECサイト関連/BtoB/中小企業 etc…)
・WEB/アプリ
・運用体制(メディアカテゴリ別/サービスジャンル別/営業・運用も一人で実行する etc…)
・業務範囲(広告運用は運用部隊に任せてディレクションメイン/LPOやクリエイティブディレクションは別担当の領域 etc…)
といったように違いがあります。
このような違いから業務範囲を広げたかったり逆に特化したかったり別ジャンルの広告をメインに扱いたいなどの理由で転職する人が多いです。
また、待遇面でよい条件を提示されて中小から大手代理店に転職するような人も見かけます。
インターネット広告は好きだけど異なるジャンルや業務範囲で仕事したかったり、条件をさらに良くしたいという方は検討してみてください!
ちなみにインターネット広告代理店に転職する方法の中で、インターネット広告代理店の求人がそろっている転職エージェントについても紹介しているのでよければこちらも読んでみてください。
また、インターネット広告代理店から同業に転職するのに迷ったら下記記事で同業他社へ転職するのはありかなしかについて書いているので、別のインターネット広告代理店に行きたい方はこちらを読んでみてください。
インターネット広告代理店から転職に迷ったときに考えたい将来性
インターネット広告代理店から転職する理由のひとつとして将来性が不安というのがひとつあると思います。
僕個人的には個別のインターネット広告代理店がどうなるかという話ではありませんが結論、
インターネット広告代理店は業態を時代に合わせて、または時代の変化を読んで変わっていき生き残っていく
という風に考えています。
現在、インターネット広告代理店は統廃合があったり、総合コンサルが広告運用の子会社を設立したりと様々な変化が起きています。
広告事業を伸ばすというよりはEC系のシステム開発をサポートしながらそこのマーケティング支援をして総合的に収益を得ていくようなやり方をしているような企業もあります。
このような形で様々な変化をしていくと思うので、社内にいるだけでもいろんなことが経験できて面白いという人もいれば、変化が多すぎてついていけないという人もいるかもしれません。
まあ、変化を楽しめない人はインターネット広告はプラットフォーム依存ですごく変化があるのでそもそも向いていないかもしれませんが、、、
ともかく、インターネット広告代理店の将来が不安という人はインターネット広告代理店の業界自体は名前は変わるかもしれませんがうまく残っていくと思います。
あなたの会社の将来性や今後のビジョン、社会の変化などを常に考えながら仕事をしていきましょう。
別記事で、もう少し詳しくインターネット広告代理店の将来性とどのように仕事と向き合っていくのがよいのかということについて書いているので興味があればこちらも読んでみてください。
インターネット広告代理店から転職する前に今から将来的なキャリアプランを明確に
様々な選択肢を見てきましたが、何か基準や将来の目標、現状を変えたい何か理由がないと何があなたによってより良い選択肢になりえるのか判断が難しいです。
まずは、なぜ転職をしたいのか、転職してどうしたいのかを考えましょう。
よくよく考えれば社内に残って様々なチャンスをつかんだ方がよいこともありますし、今すぐ転職したほうがよい場合もあると思います。
将来の自分自身の優先順位やどのようなキャリアパスを描きたいのかをしっかり考えたうえで転職活動するかどうかを考えましょう!
しかし、考えましょうと言われてもどのように考えてよいのかわからない場合もあると思います。
別記事で、転職に関する本について紹介しており、キャリア形成をどのように行っていくべきか行動の指針になるような本もあるので良ければこちらの記事も読んでみてください。
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